家で振り返るためのフォームを作る

お勉強

小学校からいただく通知表。観点別学習状況という名前で各科目、三つの領域に分かれていて、私の地域では3段階で評価されます。(①知識、技能、②思考、判断、表現、③主体的に学習に取り組む態度)

教える立場でも何者でもないのですが、関心ある海外の教育法で、例えばIB(国際バカロレア)教育の概念や、他の教育法では、どのような成績表、評価になるのかChatGPTにたずねてみました。

IB教育やイエナプランなどを取り入れている学校では、成績表は一般的な成績評価とは異なり、生徒の成長やスキル、プロセスを重視する形式が多いです。それぞれの特徴を踏まえた成績表の例を以下に示します。


IB教育の成績表の例

IB(国際バカロレア)プログラムでは、成績表がスキルの達成度やリフレクションを含む内容になります。

項目説明評価方法の例
基本情報生徒名、学年、学期、学習者プロフィール(探求心、思いやり、リフレクションなど)。学習者プロフィールの進捗が簡潔に記載される。
ユニットごとの評価各学習ユニット(例:テーマ「システムの理解」)ごとの目標と達成度。段階評価(7段階スケールが一般的)。
スキル評価ATL(Approaches to Learning)スキル:思考力、研究スキル、自己管理スキル、コミュニケーションスキル、社会性スキル。Mastered / Developing / Beginning など。
学習プロセスの記録プロジェクトの進行状況やプロセスに対するフィードバック。教師のコメントまたはルーブリックでの評価。
リフレクション生徒自身の学びに対するリフレクションや次の目標。生徒自身による記述と教師からのコメント。
保護者との連携保護者がコメントを記入する欄。自由記述。

例:ATLスキルの評価(自己管理スキル)

スキル評価
時間管理Mastered
学習目標の設定Developing
学びの振り返りBeginning

イエナプランの成績表の例

イエナプランでは、成績表は「協力」「自主性」「社会性」など、生徒の総合的な人間性と学びの質を重視します。

項目説明評価方法の例
基本情報生徒名、学年、担任名、学期など。基本情報を記載。
テーマ活動の成果チーム活動やテーマごとの学び(例:「コミュニケーションを通じた協力」)。ポートフォリオや教師の観察記録に基づく評価。
個別学習目標の達成度各生徒の設定した目標に対する達成度。達成・一部達成・未達成などの記録。
社会性の評価他者との協力、自主性、問題解決能力など。Excellent / Good / Needs Improvement など。
自己評価生徒自身が学習の成果と今後の目標について記述する欄。自由記述。
振り返りと提案教師や保護者が学期ごとの進歩や課題についてフィードバックする欄。自由記述。

例:テーマ活動「自然と人間」の評価

項目評価
チーム活動への参加Excellent
自然の調査プロジェクトGood
プレゼンテーションスキルNeeds Improvement

共通点と特徴

  • スキルベース評価: テスト結果よりもスキルや態度、プロセスに重点を置く。
  • リフレクションの重視: 生徒自身の振り返りや目標設定が重要。
  • 定量評価と定性評価の組み合わせ: 数値や段階評価とコメントを組み合わせた柔軟な評価。
  • 親子の関与: 生徒、教師、保護者が共同で目標や成績を確認・共有する。

これらの成績表は、生徒の主体性や成長を重視し、多面的に評価するものです。そのため、定期的に更新され、ポートフォリオや会議形式での共有が行われることが一般的です。

情報の正確性はわかりませんが、これらをみると、学力だけでなく、協力、自主性、社会性など、協働するにあたり必要とされることを言語化されているのが、日本人にとっては新しく思えます。また生徒自身の記述欄があって、考えを述べられることも。

スキル、プロセスなど見られる点がたくさんある程、「頭がいい」という単純な表現・発想は少なくなるのではないかと思いました。プロジェクト学習などしたことのない私にとっては想像しにくいですが、調べたりして、何かしら希望の形でアウトプットすることの経験を、通常の学習以外にもつことは、教師も生徒も親も、視点が増えるのではないでしょうか。

IB教育には、国際的な視野をもつ人間になるための10の学習者像があるそうです。それを家庭バージョンで振り返りに使えないかChatGPTに聞いてみました。

IB教育の10の学習者像(学習者プロフィール)をもとに子どもに見せる個人的なレポートを作る場合は、子どもの理解を助け、自己評価と目標設定を促すような構成にすると良いです。以下は、そのための表のフォーマットの例です。


学習者プロフィールに基づく個人レポートの例

学習者像現在のあなたの強み最近の具体的な行動やエピソード次の目標
探究する人興味を持ったテーマについて、たくさん質問をする力がある。恐竜について調べて、新しいことを家族に教えた。もっと深く調べるために、本を使って情報を集めてみよう。
知識のある人学校や家で学んだ知識をしっかり覚えている。数学の計算を早く解けるようになり、自信を持っている。学んだ知識を使って、他の人に教えてみる。
考える人問題があったときに自分で解決方法を見つけようとする力がある。パズルを解くときに、違う方法を試して完成させた。次はもっと難しい問題にも挑戦してみる。
コミュニケーションができる人自分の考えを絵や言葉で伝えるのが得意。プレゼンテーションで自分の考えを上手に発表した。他の人の意見を聞いて、それを自分の考えに取り入れる。
原則を持つ人自分のした約束を守ることができる。朝の手伝いを毎日しっかり続けている。周りの人のためにもっと積極的に行動してみる。
心を開く人新しいアイデアや考え方を受け入れることができる。友達が教えてくれた新しいゲームを一緒に楽しんだ。自分のアイデアと友達のアイデアを組み合わせる方法を考える。
思いやりのある人他の人が困っているときに助けようとする。クラスメイトが忘れ物をしたときに貸してあげた。自分から進んで困っている人を探して助けてみる。
リスクを取る人新しいことに挑戦し、自分でやってみる勇気がある。ピアノの発表会で少し緊張していたけど、最後までやり遂げた。次はもっと大きな挑戦(例:新しい曲に挑戦)をしてみる。
バランスの取れた人勉強だけでなく、運動や遊びも大事にしている。毎日30分外で遊び、体を動かしている。もっと健康な食べ物を選ぶことに挑戦してみる。
振り返りができる人自分の良いところと改善したいところを考える力がある。昨日の宿題の間違いを見つけて、次は気をつけると決めた。どんな時に成功するかをメモしておく習慣をつけてみる。

ポイント

  1. 子どもの強みを褒める: 子どもが得意な部分を具体的に記述して、自己肯定感を高める。
  2. 具体的なエピソードを記載: 最近の行動や出来事を振り返り、実感しやすい内容にする。
  3. 次の目標を明確にする: 簡単に達成可能なものを提示し、ステップアップを促す。
  4. 親からのメッセージを追加: 最後に「これからも応援しているよ!」などの温かい言葉を添えるとモチベーションが向上する。

この表をもとに話し合いをすると、子ども自身が学習者像を意識しやすくなり、次のステップに進む意欲を持てるでしょう。

ChatGPTさん、やさしいですね。

10の像は、別に子どもだけでなく、大人でもあてはめることはできます。親の私でもそうだし、仕事していたら、同じ職場の人や過去の職場の人で、いくつか抜きん出た像をもつ人っていますよね。国際的にかかわらず、社会で、企業で、業務を遂行するにあたり、助けになるキャラクターというか、補うエッセンスみたいです。

子どもの家での様子について書けるよう、上の表をもとにして、2項目だけの表を作ってみました。すべての項目に記載する必要はなくて、得意なところ、具体的なエピソードをメインでまとめてみようと思います。強調できるところを花丸シールなどで貼ってもいいかもしれません。

なんやかんや作っても、書いても、親の独り相撲なんですけど、家庭の中でこんな視点があってもいいかもです。また、ここにはない視点もあるかもですね。

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