ChatGPTを使って調べ物ををしていると、具体的に教えてくれます。今日は、誤謬(ごびゅう)について。
誤謬(ごびゅう)とは、論理的に誤った推論や考え方のことを指します。
誤謬
名:まちがえること。まちがい。
デジタル大辞典より
アニメの中で誤謬が使われているかどうかを調べたら、ドラえもんがでてきました。下記の場面の例があります。(ChatGPTより)
ドラえもんのストーリーには、登場人物が誤謬にあたる思考をする場面がたくさんあります。いくつか具体例を挙げてみます。
1. 滑りやすい坂の誤謬(Slippery Slope Fallacy)
よくあるのが、のび太がちょっとした失敗を極端に考えてしまう場面です。
- 例: のび太がテストで悪い点を取って「これからどんどん成績が悪くなって、大人になったら仕事もできなくなって、人生がめちゃくちゃになる!」と考えること。
- 説明: 1回の悪い点が人生全体に影響を与えるとは限りません。のび太は未来を心配しすぎて、極端な結論に達しています。
2. 人身攻撃(Ad Hominem)
ジャイアンが他人の意見を否定するときに、相手自身を攻撃する場面です。
- 例: しずかちゃんが「のび太くんにも良いところがあるよ」と言ったときに、ジャイアンが「だって、のび太はいつもドジだし、役に立たないからダメだ!」と言う。
- 説明: しずかちゃんの意見の良し悪しは、のび太の性格とは関係ありません。のび太自身を攻撃するのは正しい反論ではありません。
3. 原因の誤謬(Post Hoc, Ergo Propter Hoc)
ドラえもんのひみつ道具を使った後に、偶然良いことや悪いことが起こって、それを道具のせいにする場面です。
- 例: のび太がドラえもんの道具を使って何かをした後に、偶然良いことが起きて「道具のおかげだ!」と信じる。
- 説明: 良いことが起きたのは、道具を使ったからとは限らず、ただの偶然かもしれません。
4. 誤った二分法(False Dichotomy)
のび太が何か選択肢を迫られるときに「どちらかしか選べない」と思い込む場面です。
- 例: のび太が「勉強するか、遊ぶか」のどちらかしかないと考えてしまうこと。しかし、勉強の合間に休憩したり、遊びながら学ぶ方法もあります。
- 説明: 実際には他の選択肢もあるのに、のび太はそれに気づいていないことが多いです。
5. 藁人形論法(Straw Man Fallacy)
ドラえもんが真面目にアドバイスしているのに、のび太がそのアドバイスを誤解して受け取る場面です。
- 例: ドラえもんが「努力しなきゃダメだよ」と言ったときに、のび太が「君は僕にずっとつらい思いをさせたいんだ!」と受け取ること。
- 説明: ドラえもんはのび太に努力する大切さを伝えているだけで、苦しめたいわけではありません。のび太がドラえもんの意図を誤解して批判しています。
ドラえもんのエピソードでは、こういった誤謬を通してコミカルな場面が生まれていますし、子どもたちにも「考え方を整理することの大切さ」を教えることができますね。
このように、これが誤謬ですと言われると、コミカルの根源が誤謬なんですね・・、藤子不二雄さんはここに着目したんですね・・・と感じられます。
親子で誤謬について話したいなと思っていたので、身近に題材があることがわかり、よかったと思うのですが、冷静に話すとドラえもんの世界、面白さが半減してしまう・・・とも思ってしまいます。でも、子どもの発言も成長につれ、より具体的になってきたこともあり、論理的になる学びになればと思っています。
誤謬については、上記の他、次の2つもあるようです。
循環論法(Circular Reasoning)
結論を証明するために結論そのものを前提にする誤謬です。主張が堂々巡りになり、説明として成立していません。
- 例: 「彼が正直な人だと分かるのは、彼が嘘をつかないからだ。」
合成の誤謬(Fallacy of Composition)
個々の部分がある特性を持つからといって、全体が同じ特性を持つと誤って推論することです。
- 例: 「このチームの選手は全員優秀だから、このチームは必ず勝つ。」
大人であっても、何も考えていないと、テレビやネット上で言われていること信じてしまうこともあります。でも日頃、批判的思考を努め、元情報がどこにあるのか調べるようにすれば、このような間違った推測をすることが少なくなるのではと思います。
ドラえもんやアニメでは遊びやおかしみの誤謬はあったとしても、日常では誤謬はしないようにするのがいいでしょう。