以前フランス語を勉強していたので、今も勉強にと、少しポッドキャストを聞いています。言葉が分かりやすいところから入ろうと思い、子どもの発言のある番組や子ども向けのものを選んでいます。
日本では「子ども科学電話相談」ぐらいしか、子どもの声を聞けるラジオ番組を知りませんが、フランスではいくつかあるので、ご紹介します。(訳はざっくりです)
1.Le monde des enfants
8~13歳の子どもたちが対象で、子どもの名前の紹介はなく、彼らの気持ち、声がそのまま流されています。最近はパリオリンピックに出場されている方との対話がでていますが、日常での気持ちなどをテーマに、学校や家で思っていることを話す内容になっています。サイト
2. Ma vie d’ado au college
10~15歳の子どもたち対象。こちらも日常のこと、家族や学校でのことなどをテーマに話されています。第二次世界大戦で生き抜いたユダヤ人の戦争体験者のインタビューもあります。サイトを覗いてみると、元々子ども向けマガジンを発行していて、学校の先生による配信や、賛成・反対意見を言う配信もあります。サイト
3. Petit Vulgaire
MCさんは、コメディアンの方のようです。子どもへのインタビューの回(数少なめ)と、テーマ(お題)の説明回と分かれています。インタビューの時は、子どもひとりひとりに、何が好きとか、学校のことなど聞いて回っています。説明回の時は、MCさんが音声や音楽を加えながら、おもしろおかしく説明しているようですが、私にはわかりにくいです。サイト
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franceinfo junior
時事的なものや、社会関連のことをテーマに、毎回、数人の子どもたちからの質問を専門家がわかりやすく説明します。子ども科学電話相談に近いスタイルです。サイト
Salut l’info
7歳から11歳の子ども対象の番組。子ども新聞的な音声配信で、選挙についてなどを大人がわかりやすく説明しています。サイト
まとめ
日本のラジオやテレビ番組で、子どもが自分の意見を言うだけの番組というのはあまりないかと思います。発言したとして、「人様の前で、みっともないことをしないように」などの親御さんの考えや、配信されたりしてトラブルにならないかという心配から、ないのかもしれません。
それに比べ、上3つのポッドキャスト番組では、どれも自分の思っていることをためらいなく自然に話したり、意見、質問など対話がされています。私が全てを知らないだけか、独りよがりの感想かもしれませんが、子ども向けの配信が普通に存在するというか、子どもが排除されていない、大人と共存しているように見えます。聴者の割合や提供会社の関係などを除いたとしても、奇をてらうことや高尚なことが求められていない、ありのままが許されているように思えます。
フランス語会話を学ぶ点においては、子どもの日常の会話を聞けるのは、役立ちます。