息子へ優しく声かけしてくれるご近所さんの方がいます。何度か、聞く内に、私の子どもの頃のことを思い出しました。
実家の近所に住んでられた、私の母よりも少し上の女性です。夕方、その方が仕事帰りにうちの前を通り過ぎるとき、会って、挨拶とともに、私のことをよく褒めてくれました。ピアノを習っていたので、練習している時のピアノの音を聞いて、「上手ね」と愛想かもしれませんが言っていただきました。
あれから40年ほど経っているのですが、子育てする立場になり、じわじわと私を支えてくれた言葉だったなぁと思ってきました。普通に生活している中で、自分に声をかけられることって、子ども時代も、大人になっても、ものすごく沢山あるわけでもないけれど、ポジティブな言葉は生きる力になっていました。
今は昔に比べ、ネットやSNSでたくさん言葉を見ます、読みます。ポジティブな言葉もネガティブな言葉もあります。うわべだけの言葉もあります。人間はどこまで見聞きした言葉を理解し、受け取っているのでしょうか。
この女性のように、家族ではない、斜めの関係である人からの直接の言葉は、子どもの成長を助けるものです。これはデジタルやAIができないことの一つであると、今の段階では思います。人間らしさとは何かを改めて考え直しますし、それをAIが引き継ぐ事ができるのか、出来たとしたらどのように人間に影響をもたらすのかも、気になります。結果は未来のことですが。
私は人間なので、斜めの関係で子どもたちに声かけできるようになりたいです。
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