すんと、共同親権と、子どもの権利

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新しい朝ドラ、「虎に翼」を見ています。前作「ブギウギ」の主人公と今回の主人公が同じ時代に生まれたということですが、歌と法律、切り口が違うとドラマの印象ががらっと変ります。はじまったばかりですが、「虎に翼」のエキストラの人の姿が今気になります。女の子も、女性も、高齢の女性も、しんどそうにしているところが目に入ります。主人公には、(男性)社会へ進出していこうとするひたむきさが現れています。

話は変り、最近、離婚後の共同親権を導入する法案のことを知りました。未成年の子どもについて、父と母の双方が協働して親権を行使する制度です。

「親権」とは、子どもの利益のために、監護・教育を行ったり、子の財産を管理したりする権限であり義務であるといわれています。親権は子どもの利益のために行使することとされています。父母の婚姻中は父母の双方が親権者とされており、父母が協働して親権を行使するとされています。父母が離婚をする場合には、父母のうち一方を親権者と定めることとされており、離婚後はその者が親権を行使することとなります。    法務省のホームページより

共同親権を導入する法案の審議の中で、「できるだけ離婚できないような社会に」と発する政治家がいました。親権の前に、夫婦のありかたを理解しなければなりません。

夫婦は同居し、互いに協力し、扶助しなければならない  民法第752条

夫婦は、その協議で、離婚をすることが出来る   民法第763条

男女(今は男女ではない場合も考慮しなければならない)が二人で夫婦となることを決めれるし、二人で(または裁判上で)離婚をすることもできます。夫婦の関係がうまくいかない理由は人それぞれではあるけれど、どちらか一方のDVやモラハラがある場合は、慎重に取扱わなければならないでしょう。また子どもがいる場合には、子どもへの影響も考えなければならないです。経済活動、育児、子育ては安心出来て、持続可能な形でなければなりません。法律、制度などあまり考えたこともなかったですが、一人でも怯える人がいない状態を作る、子どもの意思が反映されることが大事です。

「虎に翼」では主人公が、母が家族のために結婚式やそのほかの準備を実際しているけれど、家族がそろうと、男性の前では女性たちが控えめになる姿を「すん」と表現しています。女性が出しゃばること、発言することがよろしくないとされた時代からこれまでの間、戦後の女性が努力し、発言して男性社会だった世の中を変えた部分や、情勢や海外からの流れで変えた部分があります。今はSNSなどでの発信が簡単にできるようになったし、誹謗中傷もあったりします。政治家が偏った考えを発することもあります。発言することは勇気がいることですが、私の思うことを伝えること、一つの考えに皆がなびくのではなく、様々な考え、立場、ケースが認められるオープンマインドな環境、社会が必要です。