道徳の教科書から考える

お勉強

子どもが小学生なので、教科書を見ることがあります。学習指導要領が改定され、私たちの時代ではなかった教科も増え、教科書も増えるからランドセルがより重くなりますね。タブレットも追加されました。教科書はカラフルで、わかりやすく、QRコードもついて、スマホでも家での学びにサポートしてくれてます。

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ちょっと気になるのは、道徳の教科書。ネットで見かけた、「道徳が教科化された」こと、よく理解してませんでした。通知表をみると、「特別の教科 道徳」と書かれていました。子どもには、「○○について考えることができました」と先生の記載がありました。

昨年度も、今年度も、道徳の教科書と一緒に内容に沿ったワークブックがついていました。私が小学生だったころに比べたら、お話もたくさん載っていて、1週間に1時間しかない授業で、これだけの内容を網羅するんですかね。

最近、ある特定の宗教団体が政治に関わっている可能性が高いことがいわれ、教科書にも何かしら影響があるのではないかと思い、道徳の教科書をぺらぺらと眺めてみました。つながっているかどうか、私にはわかりませんでしたが。自分の経験しか比較するものがないのですが、道徳の授業といえば、私が小学生の頃は、部落についての授業の記憶ぐらいしかありません。時は流れ、IT、AIが発達し、変化の多く、世界の影響も受けやすい社会の中で、大人も子どもも、いろんな方面で知っておくべき事が増えてます。その中で国語、算数などの教科以外に学ぶことは必要です。

教科書の著作者のお名前をみて、大学の先生や、小学校の先生が並んでいます。お話について考えてみるポイントなど、誘導できるように細かく記載されており、絵や日本文化の紹介もあったり、「道徳」という言葉にまとめるのはどうかと思いました。いじめ、災害についても書かれており、ネットリテラシーもここに学年ごとに情報を調整して、載せてもいいのではないでしょうか。(高学年の教科書にはふくまれているかもしれませんね。)

インクルッシブ教育をめざすなら、福祉、障害についてなど、Eテレの子ども向け番組でいいものありますし、教科書だけがすべてでなく、そういうのも利用して、子どもが理解する機会があるのはいいかもしれないなと思いました。

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「子どもの権利条約」を最近知りました。子を持つ前に知っておくべきだったと思いますが、これを読むと、日本だけでなく、世界からみた子どもの置かれている状況、問題となっていることが見えてきます。1条から42条まで、下記に子ども向けに説明されています。

子どもの権利条約 (savechildren.or.jp)

どれも、子どもも大人も理解すべきものだと思います。子どもが安全に生き、育ち、社会に参加するための大事なことです。今は8月なので平和教育がいわれていますが、こちらも家庭や学校で話す機会があるべきだと思います。私も子どもに話してみようと思います。

12条「自分の意見を自由に表す権利を持っています」

14条「考え方や宗教などを自分で選ぶ権利を持っています」

日本はこの条約を守ると約束しています。実行できている部分、そうでない部分はどうすれば解決できるのか考えることも、学びになると思います。