私が小学生の頃、書道を習っていました。実家近くの公民館で、低いテーブル(これって、何て言うのか思いつかなく、調べてみたら、「折畳み座卓」でした)を7,8個並べた所でした。小・中学生がほとんどでしたが、各自、道具を並べて、お手本を見ながら書き、その中でよく出来た物を、隣の座卓にいる先生に見せに行き、赤の墨汁つけた筆で、○をつけたり、正しい書き方を教えてもらいました。先生は、当時おじいちゃんぐらいの年齢で、生徒の真向かいに座っているのに、半紙の上下はこちらの向きになっているのに、きれいに書かれるので不思議でした。
あれからはや40年、家で久しぶりに書道をやってみました。子どもの書道の道具を買った機会に、私も書いてみたいと思ったからです。硯に墨汁を入れ、筆に墨汁をしみこませました。たくさん墨汁を含んでいると、半紙に書いたときに、ぼとっとついてしまうので、量を少なく調節するために硯の上で筆を上下に押し出す仕草、まっすぐ筆をもつところなど、一つ一つの作業を懐かしみました。
書くにあたってお手本がほしいので、ネット検索すると、お手本サイトを見つけました。毛筆、硬筆それぞれいくつかの種類のお手本が毎月アップされていて、書いてみたいものをPDFでダウンロードし、印刷すればお手本が手元に置けます。毛筆のもいいのですが、今の私は、小筆のお手本を選びました。(小筆の持ち方など、基礎を知らなかったので、こちらもサイトで調べて、実践します。)
私が書いている所をみた息子は、筆で書いていることに興味もってくれたようで、筆を持たせ、書くとき最初の筆の置き方「ななめチョン」(変な表現)を教えました。(先生が教えると、正しい表現で、正しいやりかたになるのでしょうね・・・)最初は、絵を描いているかの様でしたが、縦の線、横の線、とめ、はねなど練習して、漢字の一、二を書きました。
私の書き方、どうしても、墨汁の含ませ具合が下手くそで、太いところ、かすれたところがでてきます。お手本のように、最初から最後まで、同じ分量、太さで書き切ることがとても難しかったです。何度も練習して、ある程度のところで、仕上げるという作業は、目の前のことに集中し、新鮮でした。これからも、時間をみつけては、お手本のようにきれいに筆で書けるよう、練習していきたいです。